外傷による末梢性顔面神経麻痺に対するリハビリテーション

摘要

リハビリテーション（以下、リノ、）の対象となる末梢性顔面神経麻痺（以下、顔面神経麻痺）の多くはBell麻痺、Hunt 症候群の重症例であるが、外傷後の症例も少なからずみられ る。リハの指導内容は外傷例とBell麻痺、Hunt症候群で差 異はない。一方、外傷による顔面神経麻痺はその病態により 初診時に麻痺を認知されなかったり、リハ開始時期が遅れる ことがある。また、意識障害や高次脳機能障害への対応，精 神的ケアなどがより必要とされる。今回、当院で言語聴覚士 が顔面神経麻瘅のリハを施行した外傷症例について検討した。