周辺視目視検査法[V]--動体視力検査法への応用--

摘要

本講は「周辺視目視検査法」解説の最終軌になりますので，まとめを述べたあとに応用編として「動体視力目視検査法」を紹介します。 周辺視目視検法は量産での全数検査を前提に開発したものです。 量産での全数検査は1日中均一で高い抽出能力が要求されるため，従来の中心視（焦点視）目視検査法ほ人間の限界を超えた検査方法といえます。高い集中力は30分程度が限界で，1時間も持続することはないと言われています。 またそのようなものが訓練で身につくものでもありませh。 適性検査で検査員の選別を行う企業もありますが．著者らの中国でのテスト結見　 適性検査と優秀な検査長の関係性はありませhでした。 また，最近この周辺視目視検査法の説明に訪れました日本の企業でも，最も優れた検査員が適性検査を実施したところ平均値以下だったと言うお話を聞きました。 したがって，著者らは人間の機能にあった検査法として疲労が極めて少ない周辺視目視検査法の適用を提案しています。 全4講にわたり人間工学や認知工学になじみのない方にとっては少し難しい内容も含hでいたと思いますので，本講の本論に入る前に，周辺視目視検査法の重要な3つの原理をもう一度かいつまhでおさらいします。 これだけは，思い出して理解して下さい。