自然素材を活用した会場づくりの主役－愛知万博における木材利用－

摘要

21世紀最初の国際博覧会である「愛知万博」（愛称「愛、地球博」）が、平成17年3月25日に開幕いたしました。 「自然の叡智」をテーマとし、世界各国が様々な知恵と文化を持ち寄る地球大交流の場として9月25日の閉幕までの185日間、名古屋東部丘陵において開催されます。 （全体概要は表1を参照）万博の会場討画、建設等にあたっては、自然環境への最大限の配慮、環境負荷の少ない会場づくりを目指した取組、運営が実行されております。 特に基本討画において「木、竹、土等の自然素材の活用を図る」とうたわれるとともに、会場の施設や構造物等には、リユース、リサイクルの可能な素材が積極的に活用されています。 中でも再生産が可能であり、加工が容易で加工時のエネルギーが少なくてすむ木材は、サブテーマである「循環型社会」に適した材料として、会場内のいたるところで利用されていますので、その概要をご紹介いたします。