神奈川中央交通グループ - 神奈川中央交通·神奈川中央交通東·神奈川中央交通西

摘要

神奈川中央交通（以下，神奈中）グループは，三浦半島と県西部の箱根·足柄などを除く神奈川県のほぼ全域と東京都の一部（町田市·多摩市など）を事業エリアとし，実車キロ約7，655万km，車両約2，200台で年間約2億4，000万人（いずれも2017年度）を運ぶ本州最大規模のバス事業者で，小田急グループの一員である。同社は1921年に相武自動車として横浜市大同町で創業，昭和期に入り県内事業者との合併を重ね，相武鶴屋自動車～東海道乗合自動車と改称，さらに1944年には戦時統合により神奈川中央乗合自動車となった。戦後の1951年に現商号に改称，高度経済成長期には神奈川県内の人口増加に伴う宅地造成の進展に応じて路線規模を拡大するとともに，1962年に国内初の整理券方式による多区間ワンマンバスを，1970年に同じく深夜バスを運行開始した。1999年から2000年にかけては，不採算路線の収益性改善などを目指し，バス事業を神奈中と地域子会社5社の6社体制に再編したが，2017年1月からは再び組織を一新，3社体制とした。本誌No.68以来17年ぶりとなる今回の事業者訪問では，この組織の再々編成や，今年5月28日に運行開始した4路線目の連節バス，同社を取り巻く近年の動向などを，運輸計画部長の三木健明，同部計画課長の露木輝久，同部運転課長の井手正一郎，運輸営業部営業二課長の橋山英人同部車両課長の小川正人総務部総務課広報係長の村山大輔の各氏からご紹介いただいた。