西武バスグループ〈西武バス株式会社／西武観光バス株式会社／西武高原バス株式会社／株式会社西武総合企画〉都内西部·埼玉県南西部を広域にネットワーク,地域特性に見合った施策を展開

摘要

今回のバス事業者は埼玉県所沢市に本社を置く西武ハスと，その傘下の西武観光バス，西武高原バス，西武総合企画の4社である。本誌ではNo.36（1996年6月発行）以来19年ぶりの再訪になる。西武バスは大正時代から現在の西武鉄道沿線にあたる武相地区，秩父地区，軽井沢地区で直営あるいは子会社により路線を展開していた箱根土地会社（後の国土討画→コクド→プリンスホテルに合併）のバス事業をルーツに，1933（昭和8）年に埼玉県浦和で創業した箱根土地会社系の東浦自動車を直接の母体とする。東浦自動車は戦後間もない1946年に武蔵野自動車に改称し，西武農業鉄道（現西武鉄道）のバス部門を継承，1947年に西武自動車に改称した。その杖は都内西部·埼玉県南西部の人口増加に応じて路線網を逐次拡大，1969年に現社名の西武バスに改称した。この間，軽井沢地区を国土画のバス部門から移管（1958年），またワンマンバスの導入（1962年)や帰省バスの運行（1965年開始）などを進めた。1985年には関越自動車道経由の高速路線バスを運行開始し，現在では全国に路線を展開している。