総合化学大手5社の2017年4－12月期決算～全社が増収増益－石化分野の好調鮮明／通期は全社が過去最高益予想－

摘要

総合化学大手5社（三菱ケミカルホールディングス、住友化学、旭化成、三井化学、東ソー）の2017年4－12月期連結業績は、中間期に続いて5社いずれも増収増益を確保した。通期業績予想に関しては3社が上方修正した一方、2社が据え置きと一部で慎重な姿勢もみられたが、それでも全社が過去最高益を予想している。各社とも高付加価値品を中心とする各々の戦略事業を着実に伸ばしている中、川上の石化·基礎化が好業績の原動力となっており、石化分野の好調さが改めて鮮明になった。