東邦テナックス、炭素繊維事業で産業·航空機用途を拡大のテコに－欧州での販売増目指す／独子会社でプリプレグ自製化も視野－

摘要

東邦テナックスはPAN（ポリアクリロニトリル）系炭素繊維事業について、産業·航空機用途の拡販に向けた取り組みを加速する。 生産ラインを増設中の欧州で、高機能産業用途の販売増を目指すほか、航空機用途では糸だけでなくプリプレグの材料認定を増やしたい考え。 将来的に現地でプリプレグまでの一貫生産体制を構築することも視野に入れている。 世界経済の停滞により事業環境が厳しさを増すなか、高付加価値分野を強化し成長のテコとする方針だ。