国内大手総合石化、財務内容が改善～各社とも負債依存度を弱める-変わるROEの中身～過去5年の大手6社経営指標を-挙掲載－

摘要

国内総合石化メーカーの財務内容が改善してきている。非効率な事業や資産を売却したことに加え、無駄な資金は持たない風潮が負債削減を後押ししている。 利益の元手の多くを借り入れに頼る財務構造はこの先も変わらないが、この依存度は徐々に弱まる傾向にある。 原料問題への対処や各社各様の川下展開を本格化させる前に、少しでもバランスシートを健全化させておこうというものだ。 半面、ここぞという場面では機動的に負債を活用しようという思惑も見え隠れする。