クレハ、2016年度3月期は減益も構造改革進展～PGA黒字化目前

摘要

クレハの2016年3月期連結営業利益は、13．4％減の126億円、売上高は5．1％減の1，425億4，900万円となった。利益面では機能製品が改善したものの、医薬品部門の一時金収入がないことなどにより減益。売上高ではPVDF（フッ化ビニリデン樹脂）やPGA（ポリグリコール酸）が増収となった一方、ジェネリック医薬品の普及を受けた医薬品や包装機 械が減収となった。結果的に減収減益となったものの、医薬品の一時金収入の影響を除くと増益となっており、「着実に利益水準は上がっており、これまで進めてきた構造改革やコスト改善の成果が現れている」（小林豊社長）とみている。2017年度3月期についても「新中計で跳躍するための（力を）溜める一年」（同前）と位置付け、2016～2018年度の新中計「Kureha's challenge2018（クレハの挑戦2018）」での成長に繋げる。