'技術者にゴムの面白さを伝えたい'ゴムの弱さと強さの謎解き物語:この10年の目覚ましい進展

摘要

本書では多くの個所で、すでに古典になった理論やアイデアに対して“本当にそうですが？”という疑問を投げかける。もっと言えば、無謀にも（？）それらの古典に対して“本当はこうではないでしょうがという新しい提案も行っている。しかしそれらは単なる思いつきや空想ではない。少なくとも状況証拠を基に組み上げた提案であり、結論である。この意味で本書は謎解き物語とも言えよう。“あり得ないことを除いていけば、後に残ったものがいかに信じ難いものであってもそれが真実に違いない（シャーロックホームズ）”。今、そhな本書を世に出すのは、このような筆者 の提案がこの10年の機器分析のめざましい進展によって、“状況証拠”が“物証”になりつつあると感じるからである。