老朽化したRC造の幼稚園を開放的に補強

摘要

築36年になる鉄筋コンクリート造2階建ての幼稚園を、ISGW工法により開放的かつ補強を感じさせない、さわやかな補強を実現したプロジェクトである。本建物は、耐震診断の結果、目標値であるIso＝0．7を×方向において、1階Is＝0．29、2階Is＝0．63と満足せず、補強が必要となった。本建物の現状の壁配置を考慮すると、園庭に面する位置に補強個所が限られたこと、出入口開口が必要であることなどにより、従来のブレース工法などでは困難な為、開口部の自由度及び開放性が高いISGW工法が採用された。採用したISGWは、1階の2横面に配置し、約1,000kN（500kN/横面）負担する。これにより、補強後のIs値は1階のls億は0.73となり、目標値を満足する結果となっている。