(PS173r)硬質粒子分散型 Ni 基超々合金の鉄鋼材料へのレーザ肉盛

摘要

Ni 基超々合金は、Ni 3 Al(L1 2 )相と Ni 3 V(D0 22 )相から構成される二重複相組織を有する金属間化合物合金であり高温において優れた力学的特性を示す[1]。本合金と硬質粒子の複合化により，広い温度域における高い耐摩耗性が期待される。複合化技術のうちレーザ肉盛は硬質粒子を溶融させることなく材料表面に耐摩耗性皮膜を形成する技術として現在注目されており，希釈率低減や膜厚制御が可能であるといった利点を有する。本研究では硬質粒子を分散した Ni 基超々合金を基材表面に肉盛し，マトリックス（バインダー）の組織と硬さに注目して調査した。