( D023)厚板圧延における高精度板厚?板クラウン予測モデルの開発

摘要

厚板圧延における板厚制御では、絶対値AGC の適用やセットアップ精度の向上のために、ゲージメータ式の向上が求められている。これらのゲージメータ式として、キス圧下から求めた圧下量S と荷重P の関係を用いて、ハウジン伸び量を推定し、ロール弾性変形（たわみ、扁平変形）の計算にサーマル·摩耗のロールプロファイルを考慮したゲージメータ式が用いられている(1)。しかしながら、板厚精度として必ずしも満足できるものではなく、更なる板厚精度向上を目的としてゲージメータ式の検討に取り組hだ。本報では、以下の3 点についてモデル改造に取り組み、実機適用を行ったので、その結果について報告する。① BUR の拘束点であるベアリング部の曲げモーメント拘束を考慮した新たなロールたわみモデル② 板厚の左右非対称性（板ウェッジ）を考慮したゲージメータ式③ サーマル·摩耗の計算誤差をオンラインで推定する非線形ロールプロファイルの学習