( S210)光電変換効率に及ぼすステンレス鋼の表面積の影響

摘要

色素増感太陽電池（DSC）は安価な構成材料、簡単な製造プロセスから、次世代太陽電池の候補として期待されている。しかし、DSC の変換効率は市販の結晶シリコン太陽電池の変換効率に比べて劣るため、電池の高効率化が課題となっている。また、DSC の電極材料には一般に透明導電膜をコーティングしたガラス、プラスチックが使用されており、実用化の為には、より導電性が高く安価な材料が求められている1)。本報告では、エッチング処理によって表面積を変化させたステンレス鋼板を対極に用いた場合の、変換効率に及ぼす表面積の影響について報告する。