(S028-1)超音波振動小径穴加工の負荷特性の検討（超音波振動塑性加工の工程設計支援システムの開発－１３）

摘要

ドリルの軸方向に超音波振動を重畳することで食い付き性向上や切削抵抗低減の効果が得られることが鬼鞍らのジュラルミンA2017(HV=81)の実験で検証されたが、九曽神らの工具鋼SKD11（HRC=60）の関連実験では振動による切削抵抗の変化が少であり、いまだに当該工程の負荷特性や適正条件に関する理論的解明が不十分の印象である。著者は、二次元振動切削の付け替えモデル３）および切削抵抗予測モデルを提案した。本稿では、これらの荷重予測モデルを穴加工に拡張?適用するために、文献の実験結果から、１）穴底と工具、２）工具掬い面と材料·切屑、３）工具の外周面?溝面と材料·切屑の各接触モデルを提案した。