(S041)傾斜ランス上吹き時のスピッティング挙動に及ぼす水平流の影響

摘要

転炉プロセスでの脱炭処理では、溶鉄の上方から酸素ガスを吹き付けるため、溶鉄滴が飛散する現象（スピッティング）が生じ、鉄ロスや操業阻害を引き起こすことが知られている。上吹きガスの動圧によって浴面に形成されたキャビティ近傍での溶鉄滴の発生挙動は周囲の流動の影響を受けることが予想される。実プロセスでは上吹きに多孔ランスを用いるため、ガス噴流は浴面に対して傾斜すると考えられるが、傾斜した噴流と液流動の相互作用がスピッティングへの影響は検討例はほとhどない。そこで、本報告では水モデルを用いて強制的に形成した水平流がスピッティングに及ぼす影響を検討した。