超精密切削における仕止げ面性状に及ぼす被削材組織の影響

摘要

切削による仕上げ面生成は，母性原理によれば工作機械の運動精度と工具切れ刃状態で基本的に決まる．しかしながら，実際には被削材の材料組織的な要因や構成刃先などの切削機横的な要因の影響を大きく受ける．特に，ポリゴンミラーなどの鏡面切削においては，たとえば結晶方位のような通常切削では無視しえた要因が．仕上げ面性状に大きな影響を及ぼす．本報では，主として被削材のミクロ組織の点から，ダイヤモンド工具による軟質金属の超精密切削における仕上げ面性状に及ぼす影響について報告する．