低炭素硫黄快削鋼の面粗さに及ばず硫化物系介在物の影響

摘要

JIS SUM23を初めとする低炭素硫黄快削鋼は精密製品に使用されることが多く，その製品仕様から切削面の表面粗さが良好なことが被削性因子として要求される。 面粗さに対しては，切削条件，切削工具，潤滑、工作機械，材質が影響を及ぼす。 材質因子として，ミクロ組織，硫化物系介在物，歪時効指数があり、前報では，歪時効指数の面粗さに及ぼす影響を明確にするた抑こ，S量をSUM23クラスに比べて大幅に減じた供試材を用いて検討した。 引き続き，今回，S量をSUM23クラス並みの0.4mass％添加、した供試材を用いて、面粗さに及ぼすミクロ組織，歪時効指数の影響を考慮した上で，硫化物系介在物の影響について検討したので報告する。