(S148)蓄熱体を用いたバイオマスの迅速炭化プロセスの開発

摘要

カーボンニュートラルに位置づけられるバイオマスを燃料として積極利用することで、化石燃料由来のCO2 排出量が削減できる。一方、バイオマスを効率的に利用するためには、炭化プロセス等の事前処理が必要である。一般に、炭化に必要な熱は自身の部分燃焼で賄われているが、これを未利用排熱で代替できればさらなる効率化が期待できる。しかし、これらの排熱は高濃度のダストや腐食性ガスを含む場合が多く、直接使用するとバイオマス炭に悪影響を及ぼす可能性が考えられる。本研究では、金属球を蓄熱媒体として排熱回収し、これを熱源としてバイオマスの炭化と粉砕を同時に行う新しいプロセスを提案する。本プロセスを模擬した炭化炉を用いて、炭化機構および生成物の特性調査を行った。