製鉄所への物質併産技術の導入による環境負荷低減システムの構築－2

摘要

日本の産業分野から排出される排熱のうち、鉄鋼業はその18.8％を占め、粗鋼生産規模680万トン/年の製鉄所では、排熱量は13248 Tcal/年にも土る。 前回の講演では製鉄所に新たなプロセスを導入し、未利用の排熱を有効に利用しながら物質の併産を行い（コプロダクション技術）、製鉄所内又は周辺地域に最適に供給することが出来れば、大幅な環境負荷低減が可能となることをLCAにより示した。 そこで、本研究では、全国の製鉄所排熱を利用した併産物と需要の関係から、LCAにより最適導入に必要となる条件を見出し、より効率的な環境負荷低減凌達成する最適おステムの構築を行うことを目的とする。