SUS430のr値およびリジングに及ぼす（α＋γ）温度域での熱処理の影響

摘要

SUS430鋼において、リジングを防止する手段めひとつとして、熱延板を（α＋γ）温度域に加熱七急冷することにより、γ→α'変態を起こさせ、（α十α'）2相組織を冷延、焼鈍する方法が提案されている。 筆者らの研究によっても（α＋γ）温度域での熱処理を繰り返すことにより、耐リジンダ性が向上する知見が得られている。 しかしながら、プレス加工用途には、耐リガング性のほかr値の向上が重要である。 そこで、本報では、（α＋γ）温度域で虎熱処理を利用した加三熱処理の検討を行い、r値およびリジングを調査した結果について報告する。