Cobb syndrome (spinal arteriovenous metameric syndrome)

摘要

Cobb syndromeは，Harvey Williams Cushing (1869-1939年）のレジデントであつた，当時28 歲のStanley Cobbによって1915年に初めて報 告された1).対麻痺の8歳男児の背中の皮膚の 母斑(naevus)と同じ分節に先天性の脊髄腫瘍が 認められた症例であつた.論文中には heaman-giomaと記載されたが，実際は動静脈奇形であ つた.したがって，Cobb syndromeは，同じ分 節レベルに認められる脊髄動静脈奇形と皮膚の 血管病変(birth mark)の両者が認められるのが 当初の疾患概念であった.皮膚病変は，血管内 膜の増殖性を伴わない血管奇形であり，増殖性 を伴う血管腫ではない.同じ分節レベルの脊髄 血管奇形と皮膚病変の組み合わせの症例報告が Cobb syndromeやcutaneomeningospinal angiomatosis として続いた.