主軸熱変位補正と加工精度

摘要

主軸の変位は、回転体であるシャフトを保持するベアリングの摩擦により、発生する摩擦熱と主軸を回転させるためのモータ（ステータ）からの発熱によるものである。主軸はシャフトとケースの2つで構成される。 この2つの伸び方には時間遅れがあるため、従来の温度検出による補正方式だと主軸の回転開始時や回転数の変更時に補正量の誤差が拡大する傾向がある。 このため、主軸の変位をシャフト伸びと機械の熱変位という2つの観点から補正を行うことで暖機時間を短縮し、高精度化を図る機能の開発を行った。