パッチ分割切削法による仕上げ面凹凸模様配列の制御

摘要

複雑な形状を持つ金型の加工にはボールエンドミルが広く用いられている。ボールエンドミルで加工を行うと、工具切れ刃による切削痕の重なりがさまざまな配列を持つ凹凸模様を形成する。 工具切れ刃の切削痕を同じ御大で、かつ均一に加工面に配列できれば、みがき工程の効率向上につながる。さらに、高速加工によってボールエンドミル加工を最終仕上げとすることもできると考えられる。 また、切削痕の配列をデザインとして利用すれば、切削加工だけで製品の表面に意匠性、装飾性をもたせることも可能になる。 本研究では、規則的な凹凸模様を容易に形成する手法としてパッチ分割切削法を提案し、凹凸模様配列の制御方法、および2、3の実験結果について報告する。