サーボプレスを利用した金型·プレス成形技術の動向

摘要

サーボプレスの最大の特徴は、①NCプログラムにより、モーションを自在に変えることが可能②加工データを容易に取り出すことが可能③インターネットなど外部通信網と接続が可能なことであるが、筆者の見聞の範囲ではこれらの特徴を活かしきった使い方をしている企業は少なく、従来のプレスの使用法とほとhど同じである（それでも使い勝手のよさは確かにあるのだが）。現時点では、スライドモーションがプレス加工に及ぼす影響に注目が集まっているように思われる。従来使用してきた金型を用いて、スライドモーションを変えるたけで加工限界が向上する場合がある。しかし、サーボプレスを使いこなすには、従来の金型の使用にこだわっているべきではなく、新しい発想が必要である。また、加工データの活用やインターネットとの接続なども課題である。本稿ではサーボプレスの現状と課題について述べたい。