従来型カフ圧計と新しいシリンジ型カフ圧計AG Cuffillの 精度比較

摘要

カフ付き気管チューブを使用する際，カフ圧計 でカフ圧が測定されなければならない。従来型力 フ圧計は目盛りが2cmH_2O刻みであるため，評価 者間の差が生じる可能性がある。一方，シリンジ 型カフ圧計は圧がデジタル表示されるため，評価 者間の差がない。本研究では従来型カフ圧計と新 しいシリンジ型カフ圧計の精度検証を行った。従 来型力フ圧計での評価者間の差は認められなかっ た。また，シリンジ型カフ圧計は従来型カフ圧計 と比較し，臨床的カフ圧の範囲でそのばらつきが 小さく，より理想的なカフ圧計であることが示さ れた。今後，小児患者を含めて重症患者を管理す る際，精度の高いカフ圧計の使用が求められるで あろう。