ゥサギ骨格筋における保存温度?期間による筋小胞体からのカルシウム（Ca2+)によるCa2+放出速度の変化

摘要

ゥサギ骨格筋における保管温度?期間による筋小胞体からのCa2+漏れ出し速度とCICR速度の 変化について検討した。細筋束にしたゥサギ骨格筋を筋弛緩溶液に入 れ，-30degC, 4degC, 20degC, 37degCに保管し，それら を筋肉採取当日から7日目まで毎日測定を行つ た。_30degC保管では測定の可否にばらつきがあり， また37degC保管では24時間以内に採取筋の自己融 解が進み実験は不可能であつた。4degCおよび20degC での保管では，採取後4日以内であれば漏れ出し およぴCICR速度は影響されなかった。ゥサギ骨格筋の保存温度は4degCから20degCまで が適温であると考えられた。今後ヒト骨格筋によ る保存期間，保存温度の検証が必要である。