パラキシレン、市況下げ止まり感、減産効果寄与今年約五百万t能力増強、需給最適化がテーマに

摘要

パラキシレン（PX）のアジア市況に下げ止まりの動きが見え始め、域内メーカーの減産効果などが徐々に具体化している。今年はサムソン·トタルやウルサンアロマティツクスなどの韓国メーカーをはじめ、シンガポールやインドでもPXの新増設プラントが立ち上がり、合計約五百万tのキャパシティーアップとなることが見込まれている。こうした中、PXの需給バランスが緩和したことを受け、アジア市況も年初から弱含みで推移し、三月にはCFRトン一千百十五ドル前後にまで下落。