冷間圧延における水溶性ポリマーの潤滑性の向上－ソリューション型潤滑剤の冷間圧延への適用 第2報

摘要

一方，著者らは前報において，大径ワークロールを用いた高速圧延の条件では，液温を曇点よりも高温にした潤滑剤を供給しても，必ずしもエマルション油ほどの潤滑性能は得られないこと，潤滑成分の粘度よりも分子構造に起因した鋼板やロールへの付着性が重要な特性であることを明らかにした．そこで，本報ではPAGを用いたソリューション型潤滑剤の付着性を向上させる観点からの検討を行い，高速圧延においてエマルション油と同等の潤滑性を得るための条件を明らかにしていく．