CFRTPの塑性加工入門 熱可塑性CFRPのプレス成形·鍛造·せh断加工 第1回 CFRTPの塑性加工をめざして

摘要

熱可塑性CFRP（CFRTP）とは、射出成形に使われているような熱可塑性樹脂（加熱すれば溶融し、冷却すれば固化するプラスチック）を炭素繊維に含浸（繊維間の隙間を樹脂で埋める）させた炭素繊維強化複合樹脂である。CFRTPはこれからの軽量·高強度化の量産材料として期待されている。量産のカギとなることの一つが、CFRTPの成形加工技術の確立である。プレス成形を始め、曲げ加工、鍛造、切断、接合などが金属加工の量産技術として使われているように、CFRTPにおいてもそうした量産技術が確立することが求められる。本連載では、プレス加工など、金属の量産技術の基礎となる塑性加工の視点から、CFRTPの量産技術の確立に当たって基礎となることがらをできるだけ平易に解説していく。私たちがこれまでの研究で得てきた知識をできるだけわかりやすく解説したいと考えている。読者の皆様は、ぜひ私がこれからする知識を基にして、自らCFRTPの成形に取り組hでいただきたい。