グリーンサスティナブル触媒: 酸化カルシウムによる開発

摘要

地球温暖化への危機感が強まる今日、大気中の炭酸ガスを吸収して体内に固定化できる植物を「カーボンニュートラルなエネルギー資源」として、化学反応により「バイオ燃料」へ変換する技術が大いに注目されている。 本満で扱う「バイオディーゼル」は、軽油代替のバイオ燃料として高い関心が寄せられており、大豆や菜種等からの植物油をメタノールと反応させることによって得られる。実用的な製法では、穏和な条件で反応を効率よく進めるために液体状の苛性アルカリを触媒に用いるが、油分を含むアルカリ廃水の排出が「新たな環境負荷」として問題視されている。