ケミカルソリューションで製紙産業に貞献

摘要

紙は文化のバロメーターといわれるが，デジタル媒体の急速な普及とともに国内の紙·板紙市場は2000年をピークに伸び悩み,2008年のリーマンショックを境に大幅に落ち込hだ。さらに近年は中国品を中心に紙の輸入が増えており,製紙産業の内需基盤も揺らぎつつある。紙の生産工程では様々な化学品が使われ,製紙産業を取り巻く厳しい状況は当然のことながら製紙用薬品業界にも波及し,業界大手の星光PMCはアジアでの事業拡大や新規事業の育成に力を注いでいる。新規事業の1つであるセルロースナノファイバーは様々な部材の軽量化や強度向上への貢献が期待されており,パイロットプラントを年内に完成させる。乗越厚生社長に同社の歴史的変遷,業界の現状,成長戦略などを聞いた。