エコノミストの目:これからは洋上LNGの時代

摘要

豪州、カナダをはじめとした天然ガス生産国において、LNG（液化天然ガス）プラントを、従来の陸上基地から海上に浮かぶ船舶の上で天然ガスを液化する洋上LNG（FLNG－フローティング·LNG）プラントに変更する動きが強まっている。その理由としては、従来の陸上における液化プラントの建設が、第1に環境保護団体による反対運動、第2に先住民族に対する開発の説得交渉の難航、第3にLNG専門技術者の人件費の高騰によるプラント建設費の膨張、第4に陸上基地の場合には用地取得費用が増加していること、等の理由が挙げられる。