大王製紙、成人用おむつ、生理用品生産の子会社、エリエールペーパーテックなどの子会社から井川前会長が巨額の資金を借り入れた事件の影響で、会社側は市況次第で工場建設はあり得ると強気だが、富士宮市の工場誘致も頓挫、エリエールペーパーテックの増設計画も停滞

摘要

大王製紙は前会長の事件が大きな影を落としている。生理用品生産の子会社、エリエールペーパーテックなどの子会社からの巨額の資金借り入れ事件の影響が尾を引き、静岡県富士宮市の工場誘致も頓挫、エリエールベーパーテックの増設計画も停滞しており、今後の動向が注目される。新工場を建設するための有力候補地の静岡県富士宮市は、2011年春に同社を誘致したが「事件の発覚や業績を理由に計画が頓挫して今は保留中」（富士宮市の担当者）であり、成人用おむつ、生理用品生産の子会社、エリエールペーパーテック（栃木県さくら市）などの計画がストップしている。ただし、会社側は市況次第で工場建設はあり得るとしている。