質量販売枠「10㎏容器まで」「拡大で行政と決着か－LPガス業界経営環境厳しく当初要望から後退、行政の「業者選択規定」提案でようやく―

摘要

規制改革推進3ヵ年計画で示された「山間·僻地·離島等での質量販売範囲の拡大」要望の行方がようやく見えてきた。 この要望は主にLPガス小売業界の一部で、メータ不要化によるコスト削減や将来的には民生用バルクの供給の貯蔵設備内のガスも消費者が買い取りその需要家への“引売り”なども可能とするいわゆる“質量販売による自由化推進”のねらいもあったといわれていたものだったが、最終的には①「地域を限定せず」②「現行内容積20l以下＝8㎏以下」を「25l以下＝10㎏以下とする改正案で官民の検討結果としての落としどころとなるようだ。 いずれにしても業界が要望を一時取り下げた"質量販売問題"は小規模だが、範囲を拡大することとなりそうだが、その影響について早くも懸念する声があがり始めた。