血栓性外痔核に対する血栓摘出術の適応

摘要

下痢や便秘などによる怒責，運動などで肛門に 負担がかかった際，肛門周囲外痔静脈叢の血流は 障害されてうつ滞し，血管内に血栓を生じること があり，これが血栓性外痔核である.血栓性外痔核の治療に関しては，保存的に行うか観血的処置 を行うかを含め現在のところ特に明確な基準はな く，各施設の方針あるいは患者の希望に従って決 定しているのが現状である.実際の肛門診療にお いて具体的にどのように対処することが，もっとも患者の満足度が得られるかについて検討する.