心房細動アブレーションにおける肺静脈隔離術の意義

摘要

1998年にHaissaguerreらは発作性心房細動症 例において，肺静脈内起源の心房性期外収縮がそ のトリガーとなることを発見した彼らは45症 例の薬剤抵抗性発作性心房細動に対して，心房細 動発生時の最早期興奮部位をマツピングカテ一テ ルを左心房に挿入して調べたところ，その94%を 肺静脈内部に認め，その頻度は左上肺静脈，右上 肺静脈，左下肺静脈，右下肺静脈の順に多いと報 告した（図1).当初はこのトリガ一を標的として， 肺静脈内の最早期興奮部位に対して高周波通電を 行う局所アブレーシヨンによる治療が行われた.