子宮体癌：化学療法?分子標的療法

摘要

本稿では，子宮体癌に対する化学療法?分子標的療法に関する研究?臨床の新展開について概説する.化学療法についてはJGOG2043の結果，免疫チェックポイント阻害薬については単剤の結果とMSI-H/ MMRなどバイオマーカーの活用，血管新生阻害薬については単剤の結果と種々の併用治療の現況， PARP阻害薬，PI3K阻害薬の現状と今後について，ポイントとなる臨床試験や論文を紹介する.再発高リスクの子宮体癌術後化学療法として，AP療法（シスブラチン+ドキソルビシン）を標準 としてDP療法（ドセタキセル+シスブラチン）な らびにTC療法（パクリタキセル+カルポプラチ ン）を検証した第III相試験である（図1).2017年 ァメリカ臨床腫瘍学会(ASCO)において結果が発 表された(#145834).