最新の覚醒下脳神経外科手術

摘要

覚醒下脳神経外科手術は，話 す，手足を動かすなど脳機能部位 の近傍に存在する，脳腫瘍やてh かh焦点といった摘出率が予後に 相関する脳実質病変を"安全かつ 最大限に"摘出するための手術方 法である.その歴史は古いが，1950年台，コディンなどの鎮静剤 を鎮痛剤に適宜組み合わせること により全身麻酔から必要なときだ け覚醒状態に変更できるようにな り，Penfieldらがてhかh外科手 術中の電気刺激による脳皮質機能 局在を詳細に報告したことによつ て近代の覚醒下手術ははじま る.報告された機能局在はBrod-mannが報告した大脳皮質の細胞 構築による47野の分類と相関し ており，現在でも広く用いられて いる.