外耳道異物

摘要

外耳道異物（図1)は異物の種類にもよるが，小児に多く， 8歳以下の患者が75%という報告が ある.緊急度や摘出方法は異物の種類によって異なるため，異物を確認することが大切である. 異物の種類にもよるが，適切な固定，摘出方法を選択することで，多くの異物は対処可能と思わ れる.しかしながら，一般医では摘出できない症例もあるという限界を知ることも大切である.本稿では，一般医がどのように外耳道異物に対応するかを説明する.ある日の当直中，「子どもがおもちゃを耳に入れて取れなくなつたhです.診てください！」と いって母親が子どもを連れてやって来ました.さあどうする？繰り返しになるが，大事なのは異物の種類である.子どもが話せれば本人から異物を確認する. 耳の病気(鼓膜穿孔の有無，鼓膜換気チューブの有無など）については摘出方法にかかわる大事な 情報である.耳痛の有無，難聴の有無についても確認する.