プライマリ?ケアにおける過活動膀胱治療の重要性と 新規抗コリン薬フエソテロジン

摘要

過活動膀咣(overactive bladder ： OAB)は， 2002年の国際禁制学会で「尿意切迫感を必須とす る症状症候群であり，通常は頻尿と夜間頻用を伴 い，切迫性尿失禁の有無は問わない」と定義され た.OABに特徴的な症状である尿意切迫感とは， 「突然，力まhできないような強い尿意を感じる」 ものである.そのため，トイレの回数も多く（頻 尿），トイレに間にあわずに尿が漏れること（切迫 性尿失禁)がある.OABの有病率は加齢とともに増加し，わが国では40歳以上の12.4%,約810万 人が症状を有すると推定されており，高齢化が進 むわが国では，今後も患者数の増加が見込まれる.本稿では，過活動膀胱治療における一般医家の 役割に注目するとともに，新规抗コリン薬である フエソテロジンフマル酸塩(販売名：トビエース~R 錠，以下，フエソテロジン）の有用性について紹 介する.