七について

摘要

「七(7)」という数字は古代の人々にとつて畏怖の念をもって神聖視された数字で，その後も世界中で「7」という数字は不思議な力を人々に及ぼしてきた（図1).旧約聖書には「神は天地を7日間で創造した」と記載され，7日目を安息の日とし，すベての仕事を休み，神を祝福した.また，後のキリスト教でも「7」には「すべて」という意味が込められ，「七徳」と「七つの大罪」が説かれていた.紀元前12世紀，南バビロニァに定住した遊牧民族のカルデァ人は，夜空の星に定められた軌道が各季節ごとに秩序よく動いていることを知つていた力この秩序を乱している5つの星（火星·水星· 木星·金星· 土星）を見つけて，それを惑星と名づけた.そして，この5つの星に神が住hでいると信じ，太陽と月を加えた7つの天体の位置によつて人間の一生が決められると考え，それらが占星術となっていった.