抗凝固療法の導入と手術時の中止?切り替えのコッ

摘要

抗凝固薬には，ヮルフアリンと新規抗凝固薬（ダビガ卜ラン?リバ一ロキサバン）がある.ヮルフアリン導入を緊急に行う場合，へパリン投与下にヮルフアリンを開始して，目標PT-INRに到達したらへパリンを中止する.緊急性の低い場合は，ヮルフアリン1mgから始めて毎週の外来でPT-INRを測定し，0.5~10mg/日の增減で用量調節する. 9腎臓機能障害?肝臓機能障害，低体重，高血圧,?出血?脳梗塞の既往，ほかの薬剤の服用を考慮しなが'ら，抗凝固薬の導入?用量設定を行う.新規抗凝固薬のダビガ卜ランは腎機能障害，リバ一ロキサバンは肝機能障害に注意する. 大手術では，抗凝固薬の中止や再開に際してへノXリンでブリッジする.大手術以外でへパリンのブリッジしないときには，抗凝固薬の効果が消失している時間を極力短く するようにして切り替えを行う.抜歯では，抗凝固薬は継続して行う.