腹腔鏡下手術におけるセプラフイルム~R貼付の工夫Paper-Roll technique, Cylinder-Roll technique

摘要

術後の癒着が少ないとされている腹腔鏡下手術ではあるが，術後合併症を回避する点から，癒着防止材を使用することが望ましい.腹腔鏡下手術における5 mm,12 mm径卜 ロッカーからのセプラフイルム~R挿入および貼付に関する新たな方法を考案したので報告 する.?12 mm径卜ロッ力一からの挿入法-Paper-Roil techniqueホルダ一ごとセプラフイルム~Rを鉗子で把持し，卜ロッカーから目標部位に挿入?貼 付後，ホルダ一を体腔外に出す方法である. ? 5 mm径卜ロッカーからの挿入法一Cylinder-Roll technique卜ロッカー内の水分や血液を卜ロックス~RII-Dタイプガーゼで拭き取り，鉗子に巻き つけたセプラフイルム~Rをその力一卜リッジ部分に挿入し，卜ロッカーから挿入?貼付 する方法である.5 mm,12 mm径卜ロッカーからのセプラフイルム~R挿入に関し，従来法に比べ，迅速， 簡易，安価に行うことが可能になった.