癌終末期消化管閉塞に伴う悪心·嘔吐に対する酢酸才ク卜レ才チドの有用性

摘要

進行·再発癌患者の消化管閉塞に伴う悪心·嘔吐は，治療中の患者quality of life(以下，QOL)を著しく損なう.従来，そのような患者に対して，胃管ゃィレウス管挿入といった処置が日常的に広く行われてきたが， 患者に与える苦痛を考慮すると十分満足できる治療法とは言い難かつた.2004年10月にソマトスタチンアナ口グ製剤である酢酸ォクトレォチド(以下，ォクトレオチド）がび進行·再発癌における消化管閉塞に伴う消化器症状の改善効果」の効能追加により保険適用となり，一般病棟でも使用可能になった.オ外レォチドの有用性に関してはこれまでにも報告がある 今回，自験例についてォクトレオチドの有用性をレトロスぺクティブに検討した.