慢性腎不全維持透析患者の胃粘膜傷害の現状と対策

摘要

日本透析医学会の全国調査によると2007年末のわが国の維持透析患者数は275，119人で2007年1年間の導入患者数36，909人，死亡患者数25, 237 人と1万人以上増加している。10年以上の長期透祈患者は67， 204人，透析導入平均年齢66. 8歳と高齢化も進hでいる。そのため維持透析患者は脳血管疾患や整形外科疾患などの合併症のため低容量アスピリン製剤やNSAIDSなどの胃粘膜傷害を引き起こす薬剤を内服している症例も少なくない。当院における透析患者の胃粘膜傷害の現状と内服薬の影響について非透析患者と比較検討した。