2015年に日本消化器病学会編集の『慢性膵炎診療ガイドライン2015改訂第2版』が 刊行された.この改訂ガイドラインは,早期慢性膵炎の診断基準を提唱した『慢性膵炎 臨床診断基準2009』に準拠した診療ガイドラインである.また,2009年の初版以降の 本邦における,慢性膵炎診療の進歩を網羅した内容となっている.推奨度の決定には Grading of Recommendations Assessment, Development and Evaluation (GRADE) システムが採用され,本邦の慢性膵炎診療を,世界に紹介することも念頭に置いて作成 された.
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