腕頭動脈炎を合併したCogan症候群の一例

摘要

cogan症候群は主として非梅毒性間質性角膜炎と急性聴覚前庭障害，進行性感音性難聴を主訴とするまれな疾患で（1993年時文献的に約130例の報告），1945年にCoganにより1つの疾患として報告された．血管炎の合併頻度が高いので，難聴，めまい，眼病変に加え原因不明の発熱を認めたときは，念頭においての精査が必要である．これにより早期のステロイド治療が可能となり，血管炎の速やかな改善が期待され，難聴，視力障害の改善も期待されるものと考えられる．