急性期虚血性脳卒中に対して高用量アルガトロバン療法を施行した1例

摘要

『脳卒中治療ガイドライン20091〉』では，rt-PAの投与は発症4.5時間以内の治療開始ができれば強く推奨されている（グレードA).しカゝし，その適応症例は限られており，急性期虚血性脳卒中の5?10%とされている.アルガトロバンは1978年に合成された選択的抗トロンビン薬であり，症48時間以内で，最大径が1.5cmを超す脳梗塞に本剤の投与が推奨されている（グレードB).一方で，原性脳塞栓症については出血性副作用が危惧され，アルガトロバンの使用は適応となつていない.