大腸癌における自律神経温存のためのNo.253リンパ節郭清 神経染色法を用いて

摘要

本邦では1970年代より,直腸癌に対して大動脈周囲リンパ節(No.216)郭清や側方郭清などの拡大リンパ節郭清が導入された。しかし,リンパ節郭清に伴う自律神経損傷や切除は術後の性機能や排尿障害の原因となる.その対策として自律神経を温存する側方リンパ節郭清術が考案され,現在では自律神経温存術式が標準化している。